AEセンサを用い、今まで出来なかった超低速回転機器の劣化検知を実現
YE DIGITAL、ワンランク上の劣化検知ソリューションを提供開始
2020年11月11日
IoTによるビジネス変革を推進している株式会社YE DIGITAL(本社:北九州市小倉北区 社長:遠藤直人)が提供するIoTプラットフォーム「MMCloud」はこの度、ジャパンマシナリー株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役:小泉 知広)が提供するAEセンサを用いた回転機器の劣化検知ソリューションの提供を11月より開始しました。これにより、今まで出来なかった、低速回転機器の劣化検知を実現するとともに、回転機器劣化を従来よりも格段に早い段階で検知できるようになります。
IoTの普及により機器監視は一般的になってきました。すでに故障検知システムを導入し、稼働率向上に取り組まれているメーカや保守業者も多くいらっしゃるようです。回転する機器の場合、劣化の検知には亀裂や摩耗が原因で発生する振動や電力、温度等の間接的で二次的現象を捉え、監視を行うのが一般的です。ですがこれらの現象は「二次的」なものであるため、劣化を早期に検知することはできませんでした。また低速で回転する機器については、振動が発生しにくいため、劣化の検知が実現できていませんでした。
AE(Acoustic Emission)とは、亀裂や摩耗等が生じたときに物質が弾性波を放出する現象です。この弾性波は高周波数帯域であり、これを直接的にとらえるAEセンサは周囲のノイズに影響されにくいという特徴があります。
今回YE DIGITALはこのAEセンサを用いることで、これまで実現できなかった低速回転機器の劣化検知を実現するソリューションの提供を開始しました。これにより、回転機器の劣化を従来よりも早期に捉えることが可能となります。このソリューションではAEセンサで亀裂や摩耗が発生した瞬間を捉え、当社の提供するIoTプラットフォーム「MMCloud」で見える化や通知、分析を実現します。AEセンサを提供するジャパンマシナリーは産業向けの装置商社であり、装置や現場のエンジアリングノウハウを豊富に保有しています。システム導入にあたっては、そのノウハウを活用し、必要な要素はパッケージで提供するため、お客さまに最適なシステムの構築・導入を簡単に行うことができます。
▲回転機器における亀裂・摩耗状態と放出エネルギーの関係(ジャパンマシナリー提供)
AEセンサの特徴
- 今まで出来なかった低速回転機器(1~100rpm)の状況の見える化
- 劣化発生(一時的現象)を直接捉えるため、早期対応が可能に
- 周辺ノイズの影響を受けにくく、精度の高い検知が可能
- 亀裂発生個所の標定が可能
- 振動センサ等に比べて設置が容易
IoTプラットフォーム「MMCloud」の特徴
- データ蓄積・可視化・分析・アラーム通知機能を搭載
- 機器稼働監視や状況分析など、豊富なアプリケーションを標準搭載。開発不要で早期にシステムの稼働開始が可能
- 外部連携APIにより蓄積したデータを更に活用することが可能
パッケージ内容
AEセンサ/AE測定装置/ゲートウェイ/LTE回線/IoTプラットフォーム「MMCloud」
適用可能な機器・設備例
- 超低速回転を行う機器
- その他、回転する機構を含む設備や機器
YE DIGITALはお客様に安心してIoT導入を行っていただけるよう、データ収集からデータ活用アプリケーションまでをワンストップで提供し、また運用を支援して参りました。当社のIoT基盤を活用し、高度なソリューションを早期に実現できる環境を提供することで、より便利で快適な社会づくりに貢献していきます。