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導入時の電源や回線工事が不要で、ランニングコストが従来の半分以下に

業界初!※ 産業ガス販売の高松帝酸がLPWAガス残量監視システムの本格運用を開始

2021年03月23日

※LPWA(LTE-M)方式利用において。YE DIGITAL調べ
 
高松帝酸(株)・(株)ワイエスシー・(株)YE DIGITALロゴ

高松帝酸株式会社(本社: 香川県高松市、代表取締役社長: 太田 賀久、以下 高松帝酸)は株式会社ワイエスシー (本社: 神奈川県横浜市、代表取締役社長: 小泉 稔、以下 ワイエスシー)および株式会社YE DIGITAL (本社:北九州市、代表取締役社長: 遠藤 直人、以下 YE DIGITAL) が提供している、燃料遠隔監視システム「みるタンク」を用いて、2021年2月より順次、ガス残量監視システムの運用を開始いたしました。
 
概要図
 

産業ガス業界の抱える課題

産業ガスとは、家庭用の都市ガスやLPガス等を含まない、鉄鋼や製造業、医療施設など、産業全般で使われている酸素ガス、窒素ガスなどの総称で、産業全般で広く使われています。産業ガスを使用するユーザは、高松帝酸などの販売企業よりガスを調達し、シリンダーやタンクにて貯蔵しています。そして、日々その残量を目視で確認し、残量が少ない場合は、電話等で注文する必要があります。

しかしこの人手による残量確認では、確認作業の漏れや遅れによりユーザには在庫枯渇のリスクが、また販売企業には緊急配送が発生してしまうという課題がありました。販売企業では、いつどこから配送依頼が来るか予測ができないため、配送計画、配送体制が非効率であることも課題でした。 

 

高松帝酸のこれまでの遠隔監視の取り組みと見えてきた課題

高松帝酸では、この課題解決のため、ガス残量監視システムの導入を数年前からすすめてきました。現場に設置したガス圧力センサの出力を計測し、LTE携帯電話網を経由して送信することで、ガス残量をクラウドシステム上で一括管理。タンク残量の目視確認が不要となるため、ユーザの利便性向上はもちろんのこと、高松帝酸側でも配送を計画的に行うことができ、業務を効率化してきました。

ですが、設置には電源工事が必要となり、導入時の手間とコストがかかる上に、ランニングコストも負担となり、導入は一部に留まっていました。高松帝酸は業務効率化を実現するために、これらの課題を解決し、ガス残量監視システムをもっと多くのユーザに導入したいと考えていました。

 

本格運用に向けた課題解決:LPWAの活用

そして今回、ワイエスシーの販売する残量遠隔監視システム「みるタンク」の導入を決定しました。決め手は導入の手軽さです。「みるタンク」の通信にはLPWAが採用されています。従来の通信規格に比べて省電力性能に優れているため、内蔵している電池で数年間稼働が可能※。そのため設置時の電源工事が不要です。また万が一災害や停電が発生してもクラウド側から残量の確認が可能となり、どの施設に優先して医療用酸素を供給すべきといったBCP対策に活用することができます。さらに、キャリアLPWAは、携帯電話基地局の電波を利用しているため、広いエリアでご利用できます。ランニング費用も従来の半分以下となりました。※稼働期間はお客様の利用条件によって変動します。

高松帝酸ではLPWA対応の新システム導入を決め、2021年2月から随時導入、本格運用を開始しています。

 

ワイエスシーとYE DIGITALの協業でお客様の課題を解決

残量遠隔監視システム「みるタンク」は、ワイエスシーとYE DIGITALの協業により提供しています。これまでにJA西都の燃料タンク残量監視などに採用されています。高いIoT技術とノウハウを保有するYE DIGITALの開発したLPWA通信機器「MMLink-LTM」とIoTプラットフォーム「MMCloud」を組み合わせた遠隔監視ソリューションを、高い提案力をもつワイエスシーが提供することで、幅広いお客様の課題解決を支援しています。

ワイエスシーとYE DIGITALは省電力LPWA技術の活用により農業、産業、医療といった様々な分野でのIoT化を推進しており、今後もお客様課題の解決、DX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献してまいります。