「危険」の伴う飼料タンク乗降を大幅削減!畜産業の働き方改革へ
畜産農家の負担軽減!飼料タンク残量管理システム、4月より本格提供開始
2022年02月28日
株式会社YE DIGITAL(本社:北九州市小倉北区 代表取締役社長:遠藤直人、以下、YE DIGIAL)は、農場に設置されている飼料タンク内の残量をセンサで管理し「見える化」する、飼料タンク残量管理システム「Milfee(ミルフィー)」を2022年4月より本格提供を開始します。
本システムは2021年9月より一部畜産農場向けに先行提供開始しており、2022年2月時点で、全国約70か所の農場へ導入、運用を行ってきました。導入農家様よりいただいたご意見を反映させ、設置性を改善し、2022年4月の本格提供を開始する運びとなりました。
- 畜産農家様の負担になっている、飼料の残量管理
家畜の餌は欠かすことが出来ないため、飼料タンクの巡回は毎日行う必要があります。飼料タンクが新しいうちは、のぞき窓から残量を確認できることもありますが、次第にのぞき窓が汚れるなどして見えにくくなります。また、タンク内の飼料は、砂時計のように真ん中から減っていくため、外からのぞき窓を通して正確な残量把握ができません。そのため、地上8メートルもあるタンクにはしごで登り、目視確認を行っています。しかし、その確認は高所作業の上、天候に関係なく行われますので、危険の伴う大変な作業となっています。 - 飼料メーカ様、配送業者様の負担にもなっている、飼料の残量管理
複数の農場を抱える飼料メーカ様にとって、各農場の巡回確認は大きな負担となります。また、農場から突発的な飼料の発注依頼を受けた際の配送人員の不足も問題になっています。現状では、事前に把握できないため、配送計画を立てることが困難です。さらに、飼料メーカ様が管理する生産量、在庫量の計画も難しく、発注状況によっては、在庫切れとなる可能性もあります。
この両者の負担や問題の解決に、飼料タンク残量管理システム「Milfee」が効果を発揮します。
飼料タンク残量管理システム「Milfee」について
本システムは、農場に設置されている飼料タンクの蓋の内側にセンサ通信機をとりつけることで、クラウドへ残量情報を送信します。そのため、畜産農家様や飼料メーカ様はクラウド上で飼料残量を管理できるようになります。
- タンクサイズや飼料形状を問わず、高精度で計測可能
大型タンクなど、様々な大きさのタンクに設置できます。
また、残量計測センサと当社独自開発の演算アルゴリズムを用いた飼料形状の推定により、砂時計のように真ん中から減るタンク内の残量を高精度に計測。マッシュ飼料(粉体形状)の計測にも対応できます。 - 5分で簡単設置
省電力なLPWA(Low Power Wide Area)通信を活用することで、バッテリ運用を実現しました。そのため、電源やネットワークの工事が不要です。また、センサ通信機の小型化による設置性の向上により、強力マグネットを用いた固定のみで設置できます。 - 受発注・生育管理システムとのデータ連携が可能
受発注システムや育成管理システムなど、外部システムとの自動連携をすることで、既存のシステムへ飼料残量などの情報を受け渡すことができます。
先行導入いただいた畜産農家様から多数ご意見をいただいており、その一部をご紹介します。
畜産農家様の声
- 今まで計測できなかった、マッシュ飼料の残量計測ができることに感動した。
- 高精度な残量計測を実現できたので、タンクに登る回数が減少し、大変助かっている。