とかち帯広空港線で、3月1日より順次運用を開始
北海道初本格導入!冬の厳しい寒さにも対応する「スマートバス停」を14基設置!
2023年04月04日
株式会社YE DIGITAL(本社:北九州市小倉北区 代表取締役社長:玉井裕治 以下、YEデジタル)が提供する「スマートバス停」は、この度、十勝バス株式会社(本社:北海道帯広市 代表取締役社長:野村文吾 以下、十勝バス)が運営管理する北海道帯広市内と帯広空港を繋ぐ、とかち帯広空港線のバス停14カ所において採用され、2023年3月1日(水)より順次運用を開始いたしました。
導入検討の背景
帯広市では、年に数回1日に20~30cm以上も雪が積もる日があり、その場合、バスの大幅な遅延や飛行機の欠航に伴う空港連絡バスの運休が発生します。しかし、大雪による交通規制により、バス事業者様がバス停へ運行状況の案内を張りに行くことができず、最新のご案内ができないという課題がありました。また、飛行機の運航ダイヤ改正に伴う空港連絡バスの時刻表の張り替え作業は、極寒の深夜に行うこともあり、バス事業者様の負担になっていました。
今回はこれらの課題を解決すべく、遠隔操作での時刻表の書き換え、また随時バス運行状況をお知らせできる「スマートバス停」を設置されました。
スマートバス停設置の様子
スマートバス停導入による効果
- 大雪の日でも随時、バスの大幅遅延や運休情報のお知らせが可能
- 極寒の深夜での時刻表張り替え作業をなくし、バス事業者様の負担軽減
- 帯広の玄関口である空港線のバス停からバスの接近情報や観光情報を発信し、誘客を促進
スマートバス停設置における工夫点
厳しい寒さの北海道では、電子機器の屋外設置による課題や、電子ペーパーは寒さに弱いという特性をもつため正常に動作できないのではという懸念がある中、2022年12月下旬より約1カ月間の導入検証を行い、情報更新のタイミングや画面表示方法を工夫することで、スマートバス停が正常に稼働することを確認。北海道の厳しい寒さにも対応する電子ペーパータイプの「スマートバス停」を実現し、とかち帯広空港線に14基導入いただきました。
<情報更新のタイミングや画面表示方法の工夫>
- 低温の場合、更新動作が停止する可能性があるため、朝~夕方間での更新に設定。
- 比較的低い気温にも対応する白・黒の2色で画面を表示。
とかち帯広空港線に導入されたスマートバス停の運用概要
運用開始日
2023年3月1日(水)より順次運用開始
参考:https://ticket.jorudan.co.jp/tokachibus/airport/ja/file/Jorudan_routemap_TOKACHIBUS_airport.pdf
設置場所
- 西帯広ニュータウン
- 白樺通19条
- 西18条2丁目
- NHK前
- 東横イン・スーパーホテル前
- 大通13丁目
- 大通20丁目
- 大通27丁目
- 大通34丁目
- 西6条41丁目
- 川西
- 愛国入口
- 大正本町
- 幸福駅
※乗降者数の多いバス停14カ所に設置。
※「とかち帯広空港」、「帯広駅バスターミナル」にはバス事業者様が常駐しており、素早く時刻表を張り替えることができるため、今回は設置対象外。
設置されたスマートバス停「楽々モデル」
(Type-D:電子ペーパー採用スマートバス停)
- 乾電池駆動により、様々な気象条件下(日の当たらないバス停を含む)でも電源供給可能で、スマート化を実現。
- 13.3インチ電子ペーパー採用により省エネと視認性の両立を実現。
- 既存ポールや壁面に専用金具で取り付けるのみで、大がかりな取り付け工事は不要。(作業時間約30分)
観光情報サイトに飛ぶQRコード表示
時刻表データである、GTFS-JP※データ内に観光サイトの情報を格納。そのGTFS-JPデータに格納されたサイトの情報を読み取り、QRコードを自動生成し、スマートバス停へ反映します。地域住民にはもちろん、観光客にも向け帯広の観光情報を発信することで、観光地への誘客を促進し、地域活性化に寄与します。
※GTFS-JP:「標準的なバス情報フォーマット」における静的データフォーマット