キリシマドリームファーム、飼料タンク残量管理ソリューション「Milfee」の導入で畜産農家のDXを推進
宮崎県の大規模黒豚農場、「飼料残量の見える化」で、1カ月の残量確認を『42時間削減!!』
2023年11月09日
株式会社YE DIGITAL(本社:北九州市小倉北区 代表取締役社長:玉井裕治、以下、YEデジタル)が提供する、飼料タンク残量管理ソリューション「Milfee(ミルフィー)」を導入頂いている、大規模黒豚農場キリシマドリームファーム株式会社(本社:宮崎県都城市 代表取締役社長:新島博隆、以下、キリシマドリームファーム)は本格運用を開始した2022年7月以来、月12回行っていた飼料残量確認が月1回に減り、「42時間/月」の削減を実現しました。
<< 注目ポイント >> 1カ月にかかる飼料タンク残量の確認を『42時間削減‼』
(57基の飼料タンクの上り下りを含む確認時間のみで移動時間は含まない)
「従業員の作業をもっと楽に!」という思いがDX推進の原動力
キリシマドリームファームは、黒豚の生産から食肉加工、食品販売まで一貫した供給体制を持つ林兼産業株式会社(本社:山口県下関市 取締役社長:中部哲二)のグループ企業で、自然豊かな霧島山麓に位置し広大な敷地で黒豚の肥育を担っています。
その肥育に必要な飼料を切らさないよう、2農場で約200タンクもの残量を把握するため、週3回ベテラン従業員が巡回しタンクに上り残量を確認。目測での残量確認、また飼料を発注するための計画書作成など、ベテラン従業員にしかできない作業が多く、負担となっていました。
同社は、畜産業界全体の課題である人手不足や高齢化が進むなか、肥育過程における「従業員の作業をもっと楽にしたい」という思いから、DXを推進。
キリシマドリームファーム提供画像
まずは、「飼料の発注までを自動化」することを目標に掲げ、畜産農家の働き方改革につながる取り組みを積極的にされています。
「Milfee」の採用で黒豚を大切に育てるために時間を費やせるように!
そのような中、まず最初に2021年11月、「Milfee」の検証機を2農場の4タンクに設置。さまざまなタンク形状でも実用に十分な精度かどうか、また「Milfee」の魅力のひとつである設置の容易さなど、確認されました。
その結果、ベテラン従業員の負担が大きい残量確認を「Milfee」で解決できること、更に自社で設置可能な点を評価いただき、2022年7月の本格導入から2023年6月までの間に、2農場の57タンクに導入いただきました。
キリシマドリームファーム提供画像
導入の効果
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月12回、確認していた飼料タンクの残量確認が月1回に。「42時間/月の削減」
(飼料タンクの上り下りを含む確認時間のみで移動時間は含まない)
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自社で「Milfee」を設置することで、スピーディーに飼料タンクの残量確認を開始しDXを加速。
「Milfee」で実現した畜産DX
- ベテラン従業員の削減できた時間は、黒豚を大切に育てるために費やすことが可能に。
- 経験が浅くても端末画面で飼料残量の確認ができるため、ベテランに代わって飼料の発注計画書の作成が可能に。
キリシマドリームファームの展望(キリシマドリームファームご担当者様)
キリシマドリームファームは、黒豚の生産において2農場合わせて年間の出荷頭数は53,000頭にのぼり、全国でも最大規模です。
ブランド名「霧島黒豚」は、黒豚専用飼料を給餌し、黒豚特有の「甘味のある旨さ」「白くて美味しい脂肪」が特長です。
しかし黒豚は繊細で、その肥育には細心の注意が必要となります。
だからこそ、黒豚を大切に育てるために時間を費やせるよう、今後も「Milfee」のような作業がガラッと変わるソリューションを導入しDX化を進めていきたいと考えています。
キリシマドリームファーム提供画像
飼料タンク残量管理ソリューション「Milfee」とは
農場に設置されている飼料タンクの蓋の内側に「Milfee」端末を取り付けることで、クラウド上で畜産農家、飼料メーカー、運送会社それぞれが、飼料残量を確認できるようになります。これにより、飼料残量の巡回確認不要、直前発注の削減、飼料製造・輸送の効率化など、畜産のDX化を実現します。
今回、「Milfee」でタンク内の残量を計測でき、飼料残量の見える化ができる点を大変評価いただきました。 今後も「飼料残量の見える化」で畜産業界の現場に合った、さまざまな課題解決や畜産業界の業務効率化に寄与できるよう、取り組んでまいります。