虫の発生状況を早期に把握し、すばやく対策が可能に
YE DIGITALのAI画像判定サービスを用い、捕虫器で捉えた虫の分類識別を自動化
2019年07月04日
イカリ消毒株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:黒澤 敬 以下、イカリ消毒)はこの度、株式会社YE DIGITAL(北九州市八幡西区 代表取締役社長:遠藤 直人 以下、YE DIGITAL)の提供するAI画像判定サービス「MMEye」を活用し、同社の高解像度カメラ付捕虫器「オプトビューワ Fly」に、捕獲した虫の同定(分類識別)の自動化機能を追加します。2019年7月9日から東京ビッグサイトで開催されるFOOMA JAPAN2019(国際食品工業展)で発表いたします。
衛生管理を求められる食品等を扱う工場やお店では、虫の発生は食品への異物混入リスクを高めることから、防虫管理・虫の種類の把握が必要不可欠です。現場では虫の発生状況から、例えば、湿気を好む虫の発生が多い場合は漏水の可能性、外から来る虫が多い場合は建物に隙間のある可能性があるとして、確認や必要な対策を講じる必要があります。
イカリ消毒では、お客様に衛生状況/害虫発生の調査結果を通知するサービスを提供しています。ところが、全国に設置した機器から捕虫シートを検査センターに集め、捕獲した虫の同定を人手で行っていたため、結果提出までに約2週間を要していました。そこで同社は、「オプトビューワ Fly」を開発。捕虫器内にカメラを内蔵し、捕虫シートの画像を6時間に1回サーバに転送して自動計数(カウント)し、クラウドで確認できるようにしました。そして今回、即時性を更に向上するため、YE DIGITALの保有するAI技術を用い、同定作業の自動化を実現しました。これにより、状況を早期に把握し有効な対策を早期に講じることができるため、ユーザは衛生管理の強化が可能となります。
その自動化を支援したのがYE DIGITALです。YE DIGITALは創業以来40年あまり、特に製造業を中心に、IT技術を用いた効率化・省力化などに貢献して参りました。そこで培ってきたIoT/AI技術を保有しており、2012年からイカリ消毒の自動化・システム化の支援をしてきました。今回は同社のAI画像判定サービス「MMEye」を用い、イカリ消毒から提供を受けたサンプル画像を元に監視対象となる虫ごとに判定モデルを作成し、多種の虫を高精度に同定できる自動判別を実現いたしました。
両社は今後、イカリ消毒が保有する他商品への自動化の展開や、更なる作業負荷軽減につながるような仕組みの検討を協力して行うことで、お客様の環境保全対策の最適化を支援してまいります。
■同定イメージ
画像に写った個々の虫について、AIが同定を行います。同定結果に判定率(判定モデルとの類似度)を添えることで、判定の信頼度も確認できます。
AIに学習させることで、多種の虫を高精度で同定することが可能となります。
■関連リンク
監視型捕虫器「オプトビューワ Fly」(イカリ消毒株式会社)
■本発表に関するお問い合わせ
イカリ消毒株式会社 商品開発部
TEL:(047)451-5160
株式会社YE DIGITAL マーケティング本部 マーケティング企画部
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